Department of Conceptual Design 23 これまで、多くの企業とともに、社会貢献を第一に、広い視野でものづくりを行ってきました。それらの経験から言えることは、発想力・企画力・管理力がとても大切で、特に、情報を集め活用できる力とフレッシュな精神は欠かせません。皆さんは、とてもフレッシュです。共に多くのことを学び、経験していきましょう。 一年とは長いようでいて、あっという間です。研究室では、歓迎会、グループゼミ、校外ゼミ(会社見学等)、中間発表会、研究室旅行、懇親会、資格勉強会、卒業研究発表会、送別会など、学び、遊び、会話をとおして親睦を深められることを、積極的にとりいれていきたいと考えております。このように親睦を深めることで、仲間とともに悩み、互いの価値観を理解し、そして補い合える関係を築いていきましょう。心の壁は壊すけれども、仲間との絆はしっかりとつくりあげる。人間関係で大切な「和」をモットーとしていきたいと考えております。また、このような様々な取り組みをとおして、段取り力、プレゼンテーション力、社会に出てから役に立つ常識とマナーも身につけていただきたいと考えております。 卒業研究では、価値観の異なる2~3名のグループで、相談しあい、助けあい、協力しあいながら、欲しいと感じさせる、かっこよく、楽しく、便利で、役に立つ、いろいろな意味で、「使い手の心を豊かにする」新しいものを創生していきます。ひとりの人に気に入られるデザイン、大衆に気に入られるデザイン、それぞれに個性があります。大切に持ちつづけていただけるようなデザインとは、どうあるべきかについて考えていきます。特に、「動き出すデザイン」の創生を柱の一つとし、ロボット工学、機械工学、人間工学、脳科学、色彩学、心理学、環境福祉学、芸術など、幅広く学問を紐解き融合させた「ものづくり」や「研究」に取り組みたいと考えております。 <ゼミナール> 身の回りにある電化製品や生活用品などは、存在をアピールするデザインと仕組みの作動で機能するデザインの組み合わせと言ってもよいでしょう。即ち、ものづくりにおいては、デザインと機能を同時に創造できる思考力が大切です。幼少時の体験を思い出してください。単純な形のブロックを組み合わせ創造するLEGOの楽しさを。今では、ブロックで創造したものでも、センサやモータをコンピュータ制御することで、簡単に機能するものをデザインできます。ゼミナールでは、リハセンターと共同で福祉器具を製作し、デザイン思考、問題解決力を身につけます。この他、LEGOを用いて動くメカを創造し、デザインと機能を関連付ける力(工学的センス)を、また、イラストレータやフォトショップなどのデザインに必要なスキルを身につけます。 <卒業研究> 使い手の立場に立ち、社会貢献を第一に、障害者支援を考えた福祉器具デザイン、色彩を配慮したカラーユニバーサルデザイン、身の回りで役立つロボットデザイン、便利で魅力的な生活用品のデザインなど、デザインという領域で、皆さんの可能性を十分に引き出し伸ばせるように、幅広いテーマで「ものづくり」や「研究」に取り組み、卒業後や将来の目標を見つけるお手伝いをさせていただきたいと考えております。 うちだやすゆき教教授授 内内田田康康之之研研究究室室 40号号館館610室室 Tel:047-474-9764
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