2 野に進んでも必要となる基礎学力であり,これらを身に付けた上で,より専門的な勉強に入っていくことになります。 2年次後期開始時にコース配属が行われ,自動車コース,航空宇宙コース,ロボット・機械創造コースのいずれか一つを選択します。 3年次には,専門の応用系科目が設置されています。学科共通科目は,材料加工系の機械加工学A・B,機械力学・制御工学系の機械振動工学,熱・流体力学系の内燃機関と伝熱工学など,実際に機械設計する上で重要な授業が履修できます。実技系科目は,コンピュータで機械設計・解析が行えるCAD/CAE演習,高度な機械の仕組みを理解する機械工学実験などが設置されています。また,本学科の大きな特色であるPBL授業(プロジェクト演習,実践ものづくりⅠ・Ⅱ)では,レギュレーションに沿った企画,設計,製作,評価に至るまで,一貫したものづくりを体験し,創造力ならびに機械工学としての総合力を養います。 3年次にはゼミナールが用意されており,ここでは各教員が10名程度の学生を相手に自由に討論しながら機械工学のおもしろさを認識してもらうよう指導します。この授業は4年次の卒業研究と密接に連携していますので,3年次後期開始時には将来目標をある程度明確にしておく必要があります。 3年次後期に学修到達度確認試験が実施されます。3年間に学んだ機械工学の知識や理解度を学生自身が把握することが主な目的です。 4年次に設置されている卒業研究1・2はこれまでに学んだ機械工学の集大成です。1年間の研究活動を通じて機械エンジニアとして重要な創造力,洞察力,実践力,応用力などと共に豊かな人間性を獲得すべく各教員が指導しています。 前述したプロジェクト演習系科目も同じジャンルになりますが,1~3年次には生産工学系科目が設置されています。生産工学の基礎,データサイエンス,キャリアデザイン,経営管理,技術者倫理などです。これらの科目は,生産工学部における教育プログラムの大きな特色の一つでもあり,経営・管理が理解でき,マネジメントのできる技術者を育成することを目的として特別に強化された科目です。さらに,3年次の夏季休暇期間に民間企業の工場等で研修を行う生産実習が設置されており,来るべき就職活動へ向けての貴重な体験ができるようになっています。 3. コース配属 2年次後期始めに三つのコースから一つを選択します。各コースの教育目標とその概要を以下に示します。 (1)自動車コース(定員約75名) 自動車工学,軽量構造力学,軽量材料などの講義が応用科目として設置されています。日本の基幹産業である自動車関連企業に就職を考えている学生をターゲットとしたコースです。ドライビングシミュレータやエンジンスタンドなどの実験・研究設備も充実しています。 (2)航空宇宙コース(定員約50名) 航空宇宙工学,航空機力学,航空宇宙推進機などの講義が応用科目として設置されています。航空機やロケットを対象に学習することで機械工学に対する興味を引き出し,先端技術の理解と修得を図ります。微小重力実験設備などに直に触れることができます。 (3)ロボット・機械創造コース(定員約75名) ロボットや優れた性能を有する機械を効率的に生産する工学を重点的に学習するコースです。ロボット工学Ⅰ・Ⅱ,機械構造材料,マシンツール,デザイン工学など,ロボットとものづくりに精通した学生を育てることを目標としています。充実した製図室やCAD演習室,機械工場,材料評価設備を使用して学ぶことができます。
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