機械工学科/学習の手引R7
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50 イクル性も重要です.そこで,新たに開発された素材の最適な組み合わせを検討し,これまでは困難であったリサイクル性の高い熱可塑性樹脂を使用した新材料の連続成形技術の開発を行っています.成形技術の開発のためには,成形装置の設計・製作も含まれますので,CADや製図の知識も向上します. 【光透過性を持つ複合材料に関する研究】 サイクル性の高いプラスチックを母材とし,ガラス繊維を強化材とする光透過性を持つ高強度な複合材の開発を行っています.透明なプラスチックと透明なガラス繊維を用いても両者の屈折率や色が異なると,光透過性は低下します.そこでナノ粒子を添加し,従来の航空機などに使用されているGGFFRRPPとと同同等等のの機機械械的的特特性性をを維維持持ししつつつつ,,光光透透過過性性をを有有すするる新新ししいい材材料料として,視認性や環境調整の必要な構造への適用を目的としています. 33..研研究究設設備備 次世代複合材リサーチ・センター所有の成形装置や生産工学部の共同利用機器を利用します.さらに,新しい材料を成形・評価するためには,新規の金型,成形装置全体,評価装置などを設計・製作します. 図1 学生の設計による熱可塑複合材成形装置 a)背景b)透明処理なし c)透明処理あり図2 背景視認テスト図3 曲げ強度と可視光透過率

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