42 子です.以下に研究内容の一例を紹介します.興味のある方,詳細な内容を知りたい方は気軽に研究室に来て下さい.((11))燃燃料料電電池池自自動動車車((FCV))用用高高圧圧水水素素タタンンククのの研研究究FCV普及に向けての最大の課題はコストです.炭素繊維は軽くて強い材料ですが,金属材料やプラスチック材料よりも高価です.しかし,FCVの燃料である水素は70MPaという超高圧でタンクに貯蔵するため,タンクは金属材料では製造することができず,アルミニウム合金あるいはプラスチック製のライナーに炭素繊維をフルラップしたCFRP製タンクが採用されています.当研究室では,国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの委託を受けて,このCFRP製タンクを安価で早く成形するための研究を行っています.((22))衝衝撃撃吸吸収収部部材材にに関関すするる研研究究環境・エネルギー問題を背景に,自動車メーカーでは燃費の向上を図るために車両の軽量化に取組んでいます.FRPは軽量で高いエネルギー吸収能力を有するため,自動車の衝撃吸収部材としても注目されています.本研究では,ドアインパクトビーム,クラッシュボックスへの適用を目的に衝撃吸収特性に優れるFRP円筒の開発を行っています. 図4 左の写真はドアインパクトビーム用FRP円筒の衝撃実験の様子.高さ4.09mから100kgの落錘子をFRP円筒に衝突させ,その時のエネルギー吸収量を評価する.右の写真はハイスピードカメラを用いてDIC(デジタル画像相関法)で破壊モードを解析した様子. この他にも,3Dプリンターを用いたFRP,トポロジー最適化によるWood bikeフレームの設計,FRPと金属材料の接合方法,環境負荷低減型FRPに関する研究を行っています. 図3 内圧成形法で成形したCFRP製タンク
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