機械工学科/学習の手引R7
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40 Head Up Display(HUD)を用いたドライバへの適切な情報伝達方法に関する研究注意喚起のための報知振動パターン関する基礎的研究生体反応を用いた乗り物酔いの予兆検出に関する研究自動運転車両制御のための路面状態推定手法構築に関する研究二輪車を操縦するライダ特性に関する研究ライダ乗車感覚を再現するライディングシミュレータ構築に関する研究3.実験装置 研究を遂行するため、研究室では様々な実験設備・装置を多数備えています。これらの中から、いくつかの装置を簡単に紹介します。 【ドライビングシミュレータ】 交通事故低減などを目的として自動運転車両の開発が盛んに行われています。新しいシステムを導入するためには、人間の適応性や安全性を確保するため、実車に実装する前の評価実験は安全に危険な状況を再現することができるドライビングシミュレータを用いて行っています。 【加振装置】 二輪車の運動特性シミュレーションにおける精度向上のためには、二輪車は質量がライダと近いため、ライダの身体状態等の影響を考慮する必要があります。そこで、車両に乗車するライダに振動を与えて身体各部の質量、ばね定数や減衰特性を同定することで、従来のライダモデルに比べてライダ挙動を精度高く再現できるライダモデルの構築を行っています。 【生理計測装置】 人に役立つもの、人の心を豊かにするものをつくるためには、人による評価が必要かつ重要となります。そこで、機械を操作している人の機械に対する評価を連続して客観的に捉えるため、医者が臨床で使用している心拍や呼吸、脳波などの生理計測装置を使用して計測し、そのときの人の精神状態の推定や評価方法を検討しています。 【路面摩擦特性計測車】 決められた走行経路上を自動運転車両に走行させるためには、路面とタイヤに働く摩擦特性の計測が重要です。実路計測で想定される雪氷路,路面傾斜などに伴う計測車両の挙動変化などを考慮したロバスト性の高い推定手法への改良を進めています。 ドライビングシミュレータ 路面摩擦特性計測システム 4.研究室ホームページ 研究室の活動など、最新情報は下記HPのInstagramを確認して下さい。http://www.me.cit.nihon-u.ac.jp/lab/kuriyagawa/

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