38 対対象象ととししてていいるる研研究究分分野野はは以以下下のの4つつにに分分けけらられれまますす.. ①固相プロセスによる軽金属リサイクル材料の開発機械加工によって生成した切削屑を溶融させることなく,固相状態でリサイクル材料を創製することを目的とした研究です.新規なプロセスを開発し,各プロセス条件から得られる材料の特性を評価し,プロセスと特性との関係を構築する. ②メカニカルアロイング法と放電プラズマ焼結法による金属基複合材料の開発メカニカルアロイング法は,粉末をボールミルによって撹拌させて合金化する方法である.金属粉末に硬いセラミック粒子を添加してこのプロセスを行うと,セラミック粒子は砕かれて金属中に細かく均一に分散し,金属基複合材料が作製される.この粉末を新しい固化成形プロセスである放電プラズマ焼結法で固化成形し,その材料特性を評価する. ③高強度準結晶分散アルミニウム合金やマグネシウム合金の開発結晶質と非晶質の中間的な構造を持つ準結晶を均一・微細に分散させた高強度アルミニウム合金やマグネシウム合金を急冷凝固法やメカニカルアロイング法で作製し,その材料特性を評価する.④高機能性軽金属材料の創製 様々な機能を持った材料と軽金属材料を複合化し,軽量かつ機能性を兼備した新しい軽金属材料を創製する. 33..研研究究設設備備 研究で使用する『新新ししいい材材料料をを作作製製すするるたためめのの実実験験装装置置』としては,①急冷凝固装置 ②アトライター型ボールミル ③遊星型ボールミル ④振動型ボールミル ⑤真空ホットプレス ⑥熱間押出機 ⑦放電プラズマ焼結機 ⑧加熱ロール式圧延機などを保有しています.『作作製製ししたた材材料料のの機機械械的的性性質質をを評評価価すするるたためめのの装装置置』としては,①高温引張試験機 ②高温成形性試験機 ③クリープ試験機 ④疲労試験機 ⑤硬さ試験機 ⑥摩擦摩耗試験機などを保有しています. 『材材料料のの構構造造解解析析やや組組織織観観察察でで材材料料特特性性のの詳詳細細をを調調べべるるたためめのの装装置置』としては,①透過型電子顕微鏡 ②走査型電子顕微鏡 ③CCDカメラ付光学顕微鏡 ④全自動X線回折装置 ⑤示差走査熱量計などを保有しています.44..そそのの他他 学生諸君が取り組んだ卒業研究や大学院での研究から生まれた多くの研究成果を社会へ還元するために,関連学・協会での講演発表,学会誌論文発表,国際会議での発表などの形で公表しています.これまで大学院生が国内外の学協会で研究成果を公表し,優秀講演賞,奨励賞などを受賞しています.また,国内外の大学や研究機関および企業との共同研究を積極的に推進しています.グローバル化に対応した教育も展開しており,海外の大学への短期訪問なども可能です.新しい材料の開発に積極的に挑戦したい学生諸君,材料や加工に興味を持っている意欲的な学生諸君を歓迎します.将来の日本社会の産業構造を考慮すると,ますます高度化した技術や知識が要求されることは間違いありませんので,入学時から大学院進学を考えた学びが必要となります.
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