33 12号館 408室 おきた こうへい 教授 沖 田 浩 平 047-474-2320 okita.kohei@nihon-u.ac.jp 授 業 科 目 流体力学I及び演習 航空宇宙工学 熱流体解析 データサイエンス 機械工学実験 1. 研究室の構成と方針 卒業研究では,これまで学修したことを基礎に,研究活動を通してより専門的な知識を修得することはもちろんのこと,その過程において,問題を見つけて解決する能力や自分の考えていることを相手に正しく伝えるコミュニケーション能力,グループで協同してプロジェクトを遂行する能力など,社会に出て必要な能力を身に着けていきます.また,卒業研究は一生懸命取り組むことで,大学生活における思い出の一つとなるものです. 卒業研究の進め方は,自分が主体となって自主的に取り組める研究課題を選定することからはじまります.課題を探し,その課題における先行研究について調査し,教員と話し合いながらより具体的な問題を設定して研究計画を立てます.計画に沿って研究を進めていく中で,何らかの成果が得られれば,学会等でその研究成果を公表します.それによって,他の研究者らから批判を得て,研究の方向性を修正しながらさらに研究を進めることになります.そして,1年間の研究によって僅かでも工学の発展に寄与することで,社会に貢献できたことが実感できることを目指しています. 2. 研究内容 当研究室では,流体工学に関連する研究を実験的および数値解析によって行っています.とくに以下のような研究を対象に,具体的なテーマを個別に設定して研究しています.より詳細な研究内容を知りたい人は,居室を訪ねてきてください. キャビテーションを伴う諸現象 流れが速くなると圧力が低下し,液体の蒸気圧力以下になると液体中に蒸気泡が発生します.このようにして生じたキャビテーション気泡は,流体機械の性能低下や騒音および損傷等の原因となり,ロケットエンジンのターボポンプインデューサや油圧機器等で問題となっています.一方で,キャビテーション気泡の崩壊によって生じる高圧力場は加工,洗浄,水質浄化等に有効利用されています.このようなキャビテーションを伴う諸現象に関する研究を行っています. 医用超音波 超音波診断で用いられるよりも強力な超音波を体外から集束させ,その焦点における高圧力,高温度場を用いて,体を切らず結石の破砕や腫瘍の焼灼等によって治療する方法が世界的に注目を集めています.患者のQOL向上のために,このような超音波を用いた低侵襲治療を実現する超音波診断治療機器の開発に関する研究を行っています.また,超音波造影剤を用いた超音波診断画像の高解像度
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