- 3 -環境安全工学科には,環境安全コースと環境エネルギーコースがあり,学生は2年次にコースの選択を行います。選択したコースにより,コース必修科目や選択科目が異なります。選択の際は,自分がこれまで学習してきたことを振り返りながら,より深く学習したいことを考えるとよいでしょう。 学技術が総合・複雑化しており,個別の学問分野では対応が難しくなっています。このことは事故あるいは環境汚染が発生した場合,社会への影響も大きくなっています。 このため技術者には,日々発展する科学技術に対する正確な知識とそれを利用した安全確保のための技術が求められています。すなわち科学・技術者には,安全に関する法律を理解し,事故を未然に防止する知識と技術,事故後の安全を確保する知識と技術,有害排出物の抑制など環境に与える負荷を抑える知識と技術,さらに社会環境の保全の知識が必要です。さらに環境共生について考えたとき,我々はこれからの将来に向かい,地球環境と生態系サービスを回復させながら,全ての人に必要な利益を提供し,将来世代に引き継ぐことが重要です。この目標達成のためには,自然との共生の実現のためのレジリエントな社会の形成,すなわち「環境共生技術の構築」が重要なテーマとなります。 環境安全コースでは,現在社会で用いられている知識に関して理解を深めるとともに,関連する法令や規格に関する知識も身につけます。また実技科目を通して分析・解析手法を身につけ,発展する科学技術に対する適応力と新たな課題に対する問題解決力を身につけます。人間は生きていく限り,身の回りの環境,ひいては地球環境に必ず影響を及ぼします。地球規模で考えれば,例えば地球から化石燃料を取り出し,我々の生活に便利なエネルギー源として用いた結果,地球温暖化の原因となる二酸化炭素を大量に排出しています。このため技術者には,環境への負荷の少ないエネルギーの創出,利用を行うための技術が求められています。さらに持続可能な発展を考えると地球全体の気温上昇を産業革命以降と比較して2℃未満に抑える目標への対応が必要です。このためには日本は2030年度に2013年度比-26.0%の温室効果ガスの低減目標を立てており,22 ココーーススととカカリリキキュュララムム 22..11 ココーーススのの概概要要 環境安全コース (Environmental Safety Course) 科学・技術の発達による恩恵は,日々の生活の中にまで浸透しています。しかし科環境エネルギーコース (Sustainable Energy Course)
元のページ ../index.html#9