e-mail:sasaki.makoto@nihon-u.ac.jp 31号館310室 【専門分野】人工知能・ビックデータ解析・非線形科学 【担当科目】データサイエンス,電気数学Ⅱ,電磁気学及び演習Ⅱ,他 -42- 【研究室の構成と方針】 私の研究室では、人工知能や統計技術を用いて複雑現象の解析手法開発を行なっています。国内外の研究機関と活発に共同研究を行なっており、学内では理工学部・医学部と、国内では、東大・京大・名大・九大や国立天文台・核融合研・統計数理研、海外とは英国・米国・仏国・独国の大学・研究所と緊密に連携しています。 学生さんには、各自の興味に合わせたテーマを設定します。自主性・積極性・楽しむ姿勢を尊重し、対話を重視した指導を行います。学部生・修士問わず、成果が出れば、国内・国際学会で発表や学術論文の執筆を推奨しています。プログラミングの初歩から成果発表資料の作り方、論文の書き方等、丁寧に指導します。研究室では、メンバー内で協力し合って、楽しく充実した研究生活を送ってもらえたらと思っています。 【研究内容】「物理と情報科学の融合で現代科学の難題に挑戦」 人工知能やビックデータ解析は現代社会の基盤技術となりつつあり、これらは科学分野でも大きな流れを生んでいます。研究室では、核融合プラズマや風力発電・気象・海洋現象・生命科学における複雑な観測データを対象に、人工知能やビックデータ解析の技術を用いた先進的なデータ分析技術の開発を行なっています。具体的対象は、核融合プラズマの実験データや気象衛星や海洋レーダの観測データ・COVID-19の感染者数推移・脳波・心拍異常の診断等、問題は多岐に渡りますが、これらは「時間・空間に依存する変動」を伴う共通の性質を有しています。このような観測データは必然的に大規模であり、データから如何に有意な法則を抽出し、予測や物理的理解に繋げていくかは、喫緊の課題となっています。上記の問題は、個々に大きな研究領域となっていますが、我々はデータ解析や非線形科学の観点から現象を俯瞰的に捉える事で、複雑現象の本質的な理解に基づく予測手法を見出す事を目指しています。 図1: 研究対象例のイメージ 【研究設備】 研究室には、大規模なデータサーバーとワークステーションがあります。他機関のスーパーコンピュータでシミュレーションをしたり、実験装置を用いる事もあります。 ささき佐々木まこと 真准教授 博士(理学)
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