電気電子工学科/学習の手引R7
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e-mail:kudo.yusuke@nihon-u.ac.jp 31号館301室 【専門分野】静電気応用,光触媒,電池 他 【担当科目】電気電子計測I・Ⅱ,電気電子設計Ⅰ・Ⅱ 他 -39- 【研究室の構成と方針】 工藤研究室は「エネルギーと環境」をテーマに光触媒,燃料電池,レドックスフロー電池などについて研究を行っています。研究室では研究の状況を相談するミーティングを毎週行っています。研究室での生活を通して仲間や先輩たちとの関りも培ってもらい,さらに研究で得られた内容は是非学会で発表してもらいたいと思っています。 【研究内容】 ・静電噴霧による燃料電池電極の作製 液体に高電圧を印加することで発生する霧を利用して,多孔質で表面積の大きい材料の作製が行えます。工藤研究室ではクリーンエネルギーとして普及の拡大が進められている燃料電池用の多孔質電極の作製し,高性能化を目指して研究しています。 ・光触媒の可視光応答化 除菌や防汚などで注目される,光が照射されると有害な物質を分解してくれる光触媒という材料がありますが,安価な光触媒である二酸化チタン(TiO2)はそのままでは紫外線でしか働かず,室内照明で利用される可視光には反応しません。工藤研究室では二酸化チタンの可視光に反応するよう改良する研究を行っています。 ・レドックスフロー電池の開発 太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを利用した発電方法は天候の変動が原因となる発電出力の変動が大きいため,今後利用を拡大していくためには大容量の蓄電技術が重要となります。レドックスフロー電池は充放電を行う事ができる二次電池で,電池容量の大容量化が容易なために注目されています。工藤研究室では安価な材料を用いたレドックスフロー電池の開発を目指しています。 【研究設備】 以下のようなものを使って実験を行っています。 ・ 静電気の実験を行うための高電圧電源 ・ 光触媒の性能を評価するためのガス分解性能評価装置 ・ 燃料電池やレドックスフロー電池の評価を行うための電源,インピーダンス測定装置,電子負荷装置 【その他】 工藤研究室では主に研究室で実際に手を動かして実験を行います。また,大学院に進学してより詳しく研究を行いたい人を歓迎します。 くどう工藤ゆう 祐すけ輔教授 博士(工学)

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