電気電子工学科/学習の手引R7
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【研究室の構成と方針】 人間の五感(視覚,聴覚,嗅覚,味覚,触覚)の中でも目から得られる情報は80 %以上と言われており,日常生活において「ものを見る」行為は必須です.ものを見るためには,適切な明るさや色の源となる光(可視光)が必要となります.また,光や色は「華やかな」,「美しい」,「快い」といった人間の心を豊かにする場面を作り出すことができます.このようなことから,光や色を制御する照明の果たす役割は非常に重要です. 当研究室では照明,色彩,視覚・色覚の知識に基づいた快適な視環境の設計と構築について,大学院生や卒業研究生と一緒に実験やシミュレーション,統計処理などの手法を駆使して研究を行っています. 【研究内容】 人間の生活の質を向上させる照明環境の実現を目指して,主に以下の内容に取り組んでいます. ・LEDや有機ELの効果的な利用方法(右側の写真) ・心理物理実験による快適な明るさや色の評価 ・シミュレーションによる空間照度の解析と近似的 な推定方法の検討 【研究設備】 各種光源(マルチスペクトル光源,有機EL),照度計(色彩照度計,分光放射照度計),輝度計(色彩輝度計,分光放射輝度計),分光測色計,拡散反射率計,全天球カメラ(360°カメラ),JIS標準色票,100色相配列検査器(100 hue test),色覚模擬フィルタ,高齢者水晶体模擬メガネなど 【その他】 暗い場所で「電気をつけて」と言えばその場が明るくなるように,照明は電気・電子に関係するだけではなく,エネルギー応用や情報科学も含めて幅広い分野を網羅します.また誰もが毎日の生活を幸せに過ごすためにも必要不可欠であるとともに,大いに役立つ研究と言えます.興味や意欲のある皆さんをお待ちしています. ・研究紹介のURLとQRコード https://kenkyu-web.cin.nihon-u.ac.jp/Profiles/45/0004443/profile.html e-mail:uchida.akira@nihon-u.ac.jp 31号館503室 【専門分野】照明設計(視環境設計),色彩,視覚・色覚 【担当科目】照明工学,電気電子工学実験ⅠA・B,他 -36- うちだ内田あきら 暁教授 博士(工学)

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