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2021.04.01 学部長メッセージについて

2021.04.01

社会の中で自分らしく生きていくために


生産工学部は、2018年度に『学部ミッション』を「経営的視点から他者と協働して新たな価値の創造に取り組むことができる人を育てます」及び「経営がわかる技術者の育成を通じて社会的課題の解決と心豊かな社会の実現に貢献します」と明文化しました。その実現に向け、近年は「生産工学系科目の充実」や「クォータ制の導入」・「学科横断型プログラムの設置」などの教育改革を行ってきました。
また、この一年あまりは、コロナ禍の状況で授業形態も様々に展開してきました。現状では、教室での対面授業と学生が自宅などで受講するオンライン授業の併用が望ましいと考えております。学生の安全と教育効果を高める方法を状況に応じて採用して行く予定です。
今後、新型コロナウイルス感染症が終息しても、デジタル技術により人々の生活をあらゆる面で、より良い方向へと変革する社会の流れは変わらないと考えられます。仮想空間や人工知能などを活用して、人と物と情報の一元化と全体最適化を図る人間中心の社会形成に向けて、IoTやビッグデータ・AI・ロボット等々の技術の進歩は著しいものがあります。このような技術の進歩により、これからの世の中がどのようになるのか検討を重ね、更なる教育改革が必要となっています。


<これからの社会>

近年の社会状況に関するキーワードは3つあります。
一つ目は、『急速な社会変化』です。それはVUCA社会と呼ばれ、不安定・不確実・複雑・曖昧で且つ予測不能な社会を指し、未来へと展開することが想定できます。
二つ目は、『企業の平均寿命が短命化』しているという事実です。アメリカを代表する500社について調べた結果、半世紀前まで60年ほどだった企業の寿命が、現在は20年に満たない状況になっているとのことです。多くの人が、人生の途中において複数回のキャリアチェンジを余儀なくされる時代が訪れたと言うことです。
三つ目は、ビックデータの活用が一般化され、『誰もが同じ解を簡単に導ける社会』の到来です。コンピュータが確率の高い解を導いてくれるため、みなが同じ方向を目指して、逆にブランド化(差別化)が難しい社会となります。
このような社会においては、専門知識のみでは生き残れません。提示された課題の解を導く力より、企業が生き残るために解決すべき課題を見つける力が必要になってくると考えます。


<必要な人材>

では、このような社会に必要とされる人材とは、どんなスキルを備えているべきか?最もそぐわない人材像は、マニュアル人間であることは自明です。一定の知識の中で一定の方法を身につけて、決められた路線を脇目も振らずに進むタイプです。このような人材では、急速な社会変化にも対応できず、また、新たな課題を見つけることも難しいでしょう。そこで求められるのは、物事の原点に立ち返り、「なぜ」と考える習慣を身につけた人材です。考え抜く力を身につけた人材は、当たり前の日常の小さな変化にも気づき、新たな可能性も提案できるでしょう。したがって、今後は専門をより深い知識に関係づけることで、【意味・意義あるものづくり】や【新しい価値の創造】に取り組むことができる人材が必要となります。


<生産工学部のリベラルアーツ教育>

生産工学部では、このような「なぜ」と考える習慣を身につけ、考え抜く力を備えた人材育成を目指しています。そのため、公式などを覚えて与えられた問題の正解を求める授業から、正解のない課題に対して議論しながら可能性を考える授業への転換が必要です。従来の知識を記憶し、反復練習により応用問題にも速く正解にたどり着くことで高い評価を受けた人材でも、VUCA化が一層進んだ未来社会では、その能力の有効性も不確かです。一方、そのような未来社会で役立つ力は、知識を多面的に使える力(適応力)とチームで解決する力(コミュニケーション力)です。そのため必要となるのが、学修者の認知活動と創造力の育成を促す授業への転換です。トヨタでは「なぜ5回/日」を義務化することで、考える習慣を身につけ、正解のない事柄へも深く考え抜く力の育成を図っているそうです。対話を重視し、学修者個人の主体性と志の醸成を促す授業への転換が、学修者のやりたい事への意味づけと動機付けを促します。その高い志によって【意味・意義あるものづくり】や【新しい価値の創造】に取り組むことができる人材育成につなげたいと考えております。
社会のVUCA化において、教養教育の切り札として注目されるリベラルアーツは、専門領域の分断化が進む現代社会の中で、それらの領域をつないで全体性を回復させるための武器になると考えます。生産工学部は、以上の意図を明確に示し、様々な知に触れることで、汎用的な思考力を養う教養教育への展開を目指しています。


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