NEWS

本学部教養・基礎科学系の塩見昌司准教授が参加する Tibet ASγ 実験グループが、 銀河系内最強の宇宙線源の候補を発見!

2021.03.02 お知らせ

本学部教養・基礎科学系の塩見昌司准教授が参加する、東京大学宇宙線研究所、中国科学院高能物理研究所など日本と中国の研究者95人の国際共同研究グループにより運営されている Tibet AS γ実験は、地球から2600光年彼方にある超新星残骸G106.3+2.7 からの100 TeV超のガンマ線の観測に成功しました。

超新星残骸から観測されたガンマ線の中では最もエネルギーが高く、G106.3+2.7で加速された宇宙線(陽子)が周辺の分子雲と衝突して発生したものと推測されます。
宇宙線(陽子)のエネルギーはガンマ線より1桁程度大きいことから、1000 TeV (= 1 PeV)領域まで宇宙線を加速する天体「ぺバトロン」の候補が初めて見つかったといえます。

本成果を記した論文は、3月1日発行の英国科学誌Nature Astronomy Letters電子版に掲載される予定です。

詳細はこちら icon_pdfを御覧ください。


【関連サイト】

東京大学宇宙線研究所 チベット ASγ 実験