日本大学生産工学部日本大学生産工学部

menu

ニュース

海外インターンシップ2017〜インド「プネ」報告3-1【日常編】

2017.09.04

第3回目は、私が国内出張のため一時帰国中ということもあり、プネ組の学生たちから直接、各社でのinternshipと就業後、休日の過ごし方についてレポートしてもらいます! なお、プネ組みからは想定していた以上に多くの声が届いたため、第3回目の現地レポートは、No.3-1【日常編】とNo.3-2【Activity編】に分けて報告します。


1.「未知の業務と辛さへの挑戦!」 応用分子化学科 高田

●Vizitech Solution社でのinternship

“pune”問題指摘と改善提案の一例(プレゼン資料から抜粋)

Vizitech Solution社(以下、Vizitech)のオフィスには、翻訳を請け負うFTBtrans社(以下、FTB)があり、両社は業務提携しています。そのため、Visitechでのinternshipは、本業のウェブデザインだけでなく、FTBの翻訳業務と合わせて幅広い経験と交流が得られています。
internship開始当初は、FTBのホームページ(http://ftbtrans.com/ )をユーザー視点で点検し、問題点と解決策をレポートしました。例えば、以下のように1文が長いこと、タイトル、説明内容とイメージ画像との適合性などを指摘し、自らデザインした修正案をプレゼンしました。
その後、社員の方が事前に作成されたレポートとの比較から、情報のまとめ方、図、配色、文字のサイズ、フォントの用い方など、ユーザーの理解と興味を促す手法を学び、プレゼンに対するフィードバックを資源に試行錯誤を重ねて、より質の高い企業案内を作成することができました。

このほか、Vizitechの効果的なデジタルマーケティングについても提案しています。既にYoutube、Facebook、Linkedinのアカウントを用いていたため、ローコストでの拡充を重視し、新たにTwitterやGoogle+の活用を提案しました。さらに、日本の顧客を多く持つなかLineへの展開を検討されていなかったため、企業の活用事例を実際に示しながら、その特質や操作方法を紹介しました。
また、FTBのinternshipでは、翻訳した日本語のネイティブチェックや英語から日本語への翻訳業務を担当しています。普段は触れる機会の少ない専門用語に苦労していますが、社員の方から仕事の理解と処理が早いとお褒めの言葉をいただき、益々はりきって業務にあたっています。

“pune”
強敵 misal pav(見た目は優しそう、でも…)

ちなみに、昼食はチャパティとカレーのデリバリー(60Rs、130円程度)が基本です。社員の方々は、自作のカレーをシェアしているので、私も一緒に様々なカレーを楽しんでいます。
が・・・ある日、朝食にいただいたミセルパブ(misal pav)は、あまりの辛さに食べることができず、これを平然と完食された皆さんの姿にただ唖然としました。
今回internshipのひとつのmissionとして、この激辛カレーにも引き続き挑戦していきたいと思います!。


●就業後、休日の過ごし方

ショッピングや映画鑑賞を楽しんでいます。インド・プネには、日本同様の大型ショッピングモールが数店舗あり、入店の際に厳重なセキュリティ・チェックが行われます。天井や柱などの装飾が未完成の部分も見られましたが、10年後にはプネの更なる発展とともに、より美しく機能的なショッピングモールになることを想像します。
他方、映画鑑賞で驚いたのは、開演前に国家が流れ、観客が総立ちでこれを斉唱することです。そして、大学の授業と同様に、開演から90分後に10分程度の休憩が設けられ、突如、合図もなく映画が再開します。
近頃は、こんなところにも「インドっぽさ」を感じています。

“pune”

左:ビヒカマクハラー(タージマハルのミニチュア)でプネ組同士と記念撮影 / 右:人気のボリウッド映画


2.「各自のアサイメントに沿ってリサーチ開始!」
環境安全工学科 大野、土木工学科 大塚、応用分子化学科 永井

●Sustainability Initiatives社でのinternship

私たちが滞在するアパートから徒歩で30分ほど、インド・プネに拠点を置く総合建設会社、Sustainability Initiatives(以下、SI)での実習がいよいよスタート!初日は、SIの構成や業務について各々のスーパーバイザーから説明を受け、STP(Sewage Treatment Plant)や道路整備事業、ESR(Environmental Status Report)など、各自の専門に沿った課題が与えられました。SIのinternshipでは、4週間かけて各課題をリサーチし、日本との比較からプネの問題発見・解決に取り組みます。
開始から1週間は、プネの現状を捉えるため通勤や実生活と並行しながらマクロ的な視点でリサーチしました。これが進むにつれ、交通のルールやマナー、水処理の方法や基準など、日本と全く異なる価値観の中で自身が生活していることを実感します。これこそ、日本では経験できない「グローバルの試練」でしょうか・・・。

さておき、SI社屋の4階(インドでは、日本の1階にあたるフロアを0階(グラウンド・フロア)と呼ぶため、日本では5階にあたる)には、壁がなく植物に囲まれたカフェテラスがあり、風が吹き抜ける居心地の良い空間です。私たちも社員の方々と一緒に、カフェテラスで昼食をとっています。メニューは、ベジタリアン用とそうではない人用の2種類で、いずれも容赦なくスパイスの効いたカレー定食(35Rs 80円程度)です。カフェテラスは、ランチタイムに限らず、社員にとって憩いの場、集いの場であり、リラックスしながら打ち合わせなどを行う風景もしばしば見られました。

“pune”

左:就業中の真剣な横顔 / 右:バディと一緒にスターバックスでリラックス

1週目のリサーチを終えて、私たちは、各々のスーパーバイザーとのディスカッションを行い、今後のリサーチの方向性を具体的に定めました。1週間のリサーチを通して私たちは自ら行動する大切さに気付くとともに、専門性の高いコミュニケーションでは特に用語の理解に苦しむことが多く、各自が専門に沿ってボキャブラリーの強化に努めています。今後は、サイトビジットやフィールドワークの予定があり、実状を捉えた価値あるレポートを完成させたいと考えています。
プネでのinternshipも中盤を迎え、私たちは社員の方々とも気軽に話せるようになりました。コーヒーブレイクでは、バディから教わったマラティー語を駆使して自己紹介などを行い、他部署にも積極的に交流の輪を広げています。

●就業後、休日の過ごし方

8月15日(火)は、独立記念日の休暇を利用し、市内の学校を訪れて一緒に独立記念を祝いました。その後、バディから野球の原型ともいわれるクリケットを教わり、全員で汗を流しました。機会があれば、是非ともまた挑戦したいです!
週末は市内の大型ショッピングモールに足を運び、ウィンドウショッピングを楽しみました。モールの入口では、空港さながらのセキュリティ・チェックが行われますが、一歩入れば日本でもお馴染みの景色です。有名ブランドからヒンディー語の看板まで様々なお店が並ぶなか、結局、お馴染みのスターバックスで一息。夜には、インド版ハリウッド映画(通称、ボリウッドムービー)を楽しみ来週から頑張ります!

“pune”

左:独立記念日に学校訪問 / 右:クリケットに初挑戦


3.「平日に専門性を深め、休日に視野を広げる!」
数理情報工学科 堀切、数理情報工学科 吉澤

●Fidel Softech社でのinternship

私たちは、Fidel Softech社のinternshipで「TekiZaiTekiSho」(以下、TZTS)というグローバル求人サイトのテスティングを担当しています。TZTSは、まだ設計段階にあるため、各種機能の有効性に加えて、イレギュラーな入力に対するエラーやバグの発生状況を確認しています。 
大学では、C言語やJavaなどを勉強しており、Web系にはあまり触れる機会がなかったため当初は少し不安もありましたが、実際に携わると奥が深く、やりがいを感じています。また、バグの報告書作成に際しては、大学でのレポート経験を活かすことができ、完成度の高さを社員の方から褒められ嬉しかったです!さらに、同じプロジェクトの方々が見逃していたバグを指摘することもでき、チームへの貢献を実感する成果が得られました。ソフトウェアを作り上げるには、メンバーのスキルと労力を結集したチームワークが求められ、外部・内部設計、プログラム設計など、多様な観点でテストを重ねながら複雑なプロセスが必要であるとわかりました。スタッフの方いわく、「やがて世界中の仕事を世界の人々に紹介するサイトになる」とのこと。このように夢のあるプロジェクトに携わることができ、誇りを感じています!
社内には日本語を話せる方もいますが、業務では早口のインド英語で話されるため初めは聞き取ることができずに苦労しました。今では耳もなれ、積極的なコミュニケーションを心掛けています。さておき、インドのビジネスマンは、音楽を聴いたり、スカイプをしたり、楽しみながら仕事に励み、定時で帰ります。日本でも「働き方改革」の必要性を強く感じました。

●就業後、休日の過ごし方

休日は、バディと一緒に博物館などへ行き、インドの神話や歴史について教えてもらっています。また、バディのご家族が運営されるNGOとともに障がいを持つ児童の学校を訪問し、お話を伺いました。
インド・プネでは、internshipで専門的なスキルを学ぶだけでなく、就業後や休日における様々な交流を通じて見方、考え方に新たな広がりを実感しています。

“pune”

休日に視野を広げる
A:博物館にて / B:他大学の学生とガネーシャ像作り / C:支援学校にてプネ組同士


「見落とされがちな生活を豊かにする技術」
機械工学科 三木、応用分子工学科 栗林

●Samuchit Enviro Tech社でのinternship

Samuchit Enviro Tech(以下、Samuchit)は、生物学と化学の融合により地球環境に保全する研究、人々の生活を支える技術開発に取り組んでおり、Samuchitの製品はインド、アジア等の主に中流~貧困層の生活をより豊かに、便利にしています。
私たちは、Samuchitのinternshipで主にChacoal Briquetteによる熱効率向上の実験に携わっています。Chacoal Briquetteは、おが屑やスパイス工場の副産物など、農業廃棄物を資源にSamuchitの独自技術で製造した燃やしても有害な煙やガスを生じない炭を指します。このほか、約1時間で豆やトウモロコシ、米が蒸し上がるSteam Cook’er や不要な木材から製造した食器など、環境に優しく、かつインドの生活様式に適した製品がこの企業から生み出されています。なお、実習課題は「パイロットプロジェクト」と呼ばれており、構想段階の研究を今回私たち実習生が試行段階まで近づける取り組みとなります。この研究が成功すれば、電気が供給されない環境下でも温かいお湯を沸かすことが可能になります!

“pune”

Samuchitの製品とスタッフ(D:私達が試作した給湯装置 / E:木材を用いたトレイ / F:スタッフと私たち)


実習先ではすべて英語でやり取りを行い、バイオテクノロジーの専門知識を深く掘り下げる場面に多々遭遇しました。また、手動ドリルや鋸などの工具を用いて手作りで装置を試作するので、言語のみならず専門外の知識や技能が要求される未知の壁に幾度もぶつかりました。時に、意思疎通が図れずに実験が滞ってしまったり、専門用語を理解できずに繰り返し説明を求めてしまったりと、不慣れな環境下で思考力と精神力を消耗させる出来事が重なり、最初の1週間はとても苦労しました。しかし、英語の資料を予習するなどして事前に専門用語を理解し、電子辞書を用いながら会話をしたりすることで円滑なコミュニケーションが図れるようになり、3週目に入った現在ではスタッフとの会話がはっきりと聞き取れるようになりました。
根気強く、丁寧に説明してくださったスタッフの方々には、いくら感謝しても足りません。

日本などの先進国では、ライフラインが十分に整備され、このような技術はあまり必要性ないかもしれません。しかし、インドでは、今でも時々停電が起こり、経済成長のなかで貧富の差が益々拡大しています。実際にプネでの日常生活でも路上で物売りや靴磨きをする人、高層ビル群に侵食されるスラム街の生活を目の当たりにしました。インドと聞くと、カレーや象、数学や医学、ITといったイメージを持つ人が多いかもしれません。そのイメージは、確かに間違いなく、実際の印象と相違ありません。しかし、労働人口のうち約60%が第一次産業に従事し、日雇いや路上生活を送る社会的弱者の存在も見落としてはいけない事実であると痛感しています。Samuchitは小さな会社で、IT産業のように華やかな分野ではありませんが、最先端に取り残された人々を支える技術が世界にはまだまだ欠かせないことを知ることができました。

現在までの研究で、熱効率が90%まで向上しています。この数値は驚異的で、長い間、実験を重ねてこられたスタッフの方々も期待以上の成果が得られているようです。
この技術が実用化され、多くの人々の生活を支える日を想像します!

“pune”

サイトビジットにて(Samuchitの製品が使用される状況を確認し、現地の方から新たなニーズを聞き取る)



プネ組のinternshipも折り返し地点を通過し、学生自らが経験を省察し、気づき、学びを蓄積しながら成長を重ねる姿が見て取れます。皆さんのレポートを編集していて、たちまち胸がいっぱいになりました。
さあ、インド・プネでのinternshipも残すところ2週間!お互いの更なる成長を楽しみに、伸びしろは無限大。



海外インターンシップ2017


2017年度

2016年度

2015年度

2014年度

ページトップへ