日本大学生産工学部 研究報告A(理工系)第52巻第1号
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─ 21 ─跡の浮彫を参照すると,描かれているのは,いずれもコブ無のフラット・ゴングと考えられる。5.3.2 第二回廊Fig.40から44に,第二回廊に描かれているゴングの浮彫を示す。第一回廊と同様に,ゴングは軍隊の行進に伴い,士気高揚のために打ち鳴らされる楽器として描かれている。いずれもゴングを棒に吊って二人で肩に担ぎ,すべて桴を両手に持った叩き手が別にもう一人いる。ゴングはいずれも1か所で吊っている。また,叩き手の陰にゴング中央があり,コブの有無がはっきりしない。しかしながら,第一回廊と同様に,両手に桴を持っているので,アンコール・ワット遺跡の浮彫を参照すると,描かれてFig.39 Flat Gong 14 on south side of east wallFig.40 Flat Gong 15 on east side of north wallFig.41 Flat Gong 16 on north side of east wallFig.42 Flat Gong 17 on south side of east wallFig.44 Flat Gong 19 on north side of west wallFig.43 Flat Gong 18 on north side of west wall

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