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大学院について

内容と特色

時代が大きな転換期を迎えている現在,技術者には,これまで以上に,未来を切り開く豊かな創造力が求められています。また近年,工学技術は目覚ましい速度で進歩・発展・複雑化しており,技術者には,より幅広い視野と応用能力が要求されています。学部教育においても,このような時代の変化に対応するカリキュラムを構成していますが,より高度な創造的能力の開花を図るためには,学部で用意した授業科目を修得後,さらに大学院において継続して学び,研究活動に取り組むことが望ましい選択といえるでしょう。とくに今日の産業界は,高度な知識と能力を備えたエキスパートを多数必要としており,企業は大学院で学んだ学生に大きな期待を寄せています。産業界の第一線に立ち,世界の技術革新に寄与するという意味でも,本学部では大学院への進学を奨励しています。

現在,生産工学研究科は,博士前期課程(修士課程)2年と,さらにその上の博士後期課程(博士課程)3年で構成され,学部における教育を基盤としながら,より高度で応用的な科目を学び,専門分野における応用力,研究能力を高める場となっています。大学院学生は授業を受けるだけでなく,指導教授と一緒になって研究活動に励み,その成果を学会などで発表していくという活動を行います。学部の卒業研究に真剣に取り組んだ多くの学生が,より深く研究に取り組みたいという希望をもち,大学院へ進学しています。

■博士前期課程(修士課程)は,広い視野に立って精深な学識を授け,専攻分野における研究能力または高度の専門性を要する職業などに必要な能力を養うことを目的としています。

■博士後期課程(博士課程)は,専攻分野について研究者として自立し,研究活動を行うのに必要な能力およびその基礎となる豊かな学識を養うことを目的としています。

趣旨

技術革新によりハイテクノロジー化が進む産業界では,基礎工学から先端技術までの素養と幅広い分野にわたる応用能力を備えた人材が求められています。すなわち,大学院学生には,学部の学習で修得した技術や知識をより専門的に高めていく学習と指導教授の下で行った研究を通して広い分野における素養・能力を身に付ける必要があります。このため本研究科は,技術革新に適応する生産工学の先進教育と研究活動の場を提供して,高度な実践的・創造的な能力を備えた指導的な技術者を養成するための教育・研究活動を行ってきており,産業界と学会に与えた影響は少なからぬものがあります。

生産工学研究科の教育目標

本大学院は,高度にして専門的な学術の理論及び応用を教授研究し,その深奥を究めて,自主創造の精神に基づき,文化の進展に寄与することを目的とする。
博士前期課程は,広い視野に立って精深な学識を授け,専攻分野における研究能力と高度な専門性が求められる職業を担うための卓越した能力を培うことを目的とする。
博士後期課程は,専攻分野について研究者として自立して研究活動を行い,その他の高度に専門的な業務に従事するに必要な高度の研究能力及びその基礎となる豊かな学識を養うことを目的とする。

生産工学研究科が育成する人材像

博士前期課程

博士前期課程では,高度な学術を探究し,自主創造の気風を堅持し,社会の問題を解決しようとする,心身ともに健全な国際的技術者を育成することを目的とする。

博士後期課程

博士後期課程では,博士前期課程で修めた学識・識見に加え,社会の問題を自らの力で見出し解決し,新たに得た知見を世界に発信する人材を育成することを目的とする。

生産工学研究科ディプロマポリシー

博士前期課程

  • 1 専門分野に関する体系化された広く高度な知識と生産技術を自らのものとして,高い専門性を有する研究者・技術者として活動できる。
  • 2 学修を通じて得た知識・技術を社会の多様な課題に応用し,自立した研究を通じて論理的に説明することができる。
  • 3 国際社会の一員として自らを管理し他者との協働により,高度技術者として社会の発展に関与することができる。

博士後期課程

  • 1 自らの活動が社会,環境に及ぼす影響を評価できる。
  • 2 世界の研究者・技術者と連携し,新しい分野において自ら課題を見いだし,自立した研究を通じて論理的に説明することができる。
  • 3 研究者・技術者を組織化し,研究・技術開発の活動においてリーダーシップを取ることができる。

生産工学研究科カリキュラムポリシー

大学院では学士課程で修得した学識にもとづき,より高度な講義科目を設置する。研究分野ごとに強い関連をもつ科目が設置され,また各科目が学問分野ごとに系列化されている。

博士前期課程

生産工学研究科のディプロマポリシーに基づいて編成されたカリキュラムの中から,「特別演習」「特別研究」を必修科目として指導教員の指導により,自らの研究分野を深く掘り下げ,また,研究分野に関連する「講義科目」を修得することにより,研究分野を深く広く修めることができる
  • 1 「講義科目」は,専門領域における高度に専門的な内容となっており,それらの科目を修得することにより,自らの研究の基礎とすることができる。
  • 2 自らの専攻分野にとどまらず幅広い分野の知識も得るために,他専攻に設置された科目を選択することができる。
  • 3 「特別演習」,「特別研究」科目は,輪講や研究を通じ指導教員との討論,学会における討論を通じて,資料,文献を調査し発表・討論することができる。
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博士後期課程

指導教員による「特別研究」の指導により,自らの研究分野を深めることができる。

  • 1 「特別研究」の専門分野における研究活動を通じて幅広い情報を収集分析し,自ら設定した研究課題を解決することができる。
  • 2 指導教員との討論,海外を含む学会発表などにおいて,自分の研究課題について,論理的に説明し討論することができる。
  • 3 博士前期課程・卒業研究の学生の指導を通じ,複数の研究者・技術者による研究活動を遂行するための研究計画を策定し,リーダーシップを発揮することができる。

生産工学研究科アドミッションポリシー

博士前期課程

  • 1 社会環境の諸問題を解決に向けて科学・工学の面から貢献したいと考え,研究能力,開発能力を高めたいと考える者。
  • 2 自らが修めたい専門分野において研究を深めるにあたり,必要となる基礎知識を有する者。
  • 3 論理的な思考を通じ,自らの考えを述べることができる者。
  • 4 英語に関する基礎能力を有する者。
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  • 博士後期課程
  • 1 博士前期課程で学んだことを基礎に,さらに深い洞察力と研究能力を高め最先端の研究に従事することを強く希望する者。
  • 2 社会環境の諸問題を解決に向けて科学・工学の面から貢献したいと考え,研究能力,開発能力を高め,リーダーシップを発揮したいと考える者。
  • 3 論理的な思考能力と計画性,研究を遂行するに要する自立的な行動力を有する者。
  • 4 研究を深めるにあたり必要な英語の能力,コミュニケーション能力,プレゼンテーション能力を有する者。

研究科・専攻別 教育研究上の目的

生産工学研究科

技術革新に適応する生産工学の先進教育と研究活動の場を提供して,高度な実践的・創造的な能力を備えた指導的な技術者・研究者を養成する。

機械工学専攻

【博士前期課程】
他分野の技術との融合により急速に進歩する機械工学の技術者養成のために,専門的な研究指導と学際的な教育を合わせて行う。特に,飛躍的に発展を遂げつつある科学技術に対応できる柔軟で斬新な発想力,創造性豊かな能力及び協調性を身につけた高度の技術者・研究者を養成する。
【博士後期課程】
広い知識と深い探求心を養い,将来社会で認められる研究者への道を切り開くことができる人材養成を目的とする。特に,これまでに培った発想力,創造性,協調性等を基に,これらをさらに飛躍させるための斬新で独創的な研究に対する指導を通じて能力養成を行う。また,その成果を広く関連の学協会に問い,社会において高い評価が得られる研究者を養成する。

電気電子工学専攻

【博士前期課程】
さらに一歩進んだ電気・電子・情報通信工学に係る学問を探求できる広い視野と深い学識を備え,論理的思考と創造力を基礎として新しい技術的領域に寄与できる技術者と研究者を養成する。
【博士後期課程】
広い視野と電気・電子・情報通信工学に係る深い学識を備え,自らの創造力により課題を設定し,目標に向かって計画的に研究・開発を遂行できる能力を備えた研究者を養成する。

土木工学専攻

【博士前期課程】
土木技術をはじめ地球環境や生態系の保存,安心・安全な地域社会や市民生活などについて高度な専門的知識を教授する。そしてこれらの学識と,教員の個別指導による研究活動を通じて,国際的視野に立ち,企業等において技術的課題に挑戦できる指導的技術者を養成するとともに,研究者として自立できる人材開発をする。
【博士後期課程】
土木工学分野における高度かつ複合的な研究課題に取り組めるように,指導教員の指導のもとで,土木工学の専門家として論理的な現象把握による研究遂行能力とともに独創的研究能力を持つ人材を醸成する。

建築工学専攻

【博士前期課程】
実学教育の理念に根ざし,建築工学に関わる専門的基礎知識,及び一般教養を基にして,社会の要請に十分応え得る建築技術者・デザイナーを養成するために,優れた総合能力と高度な実学的専門知識を,建築分野の各領域の研究を通し習得する。
【博士後期課程】
より高度,かつ普遍性を有する建築工学に関わる専門的知見を,創造的な学術研究を通し明らかにすることにより,建築工学分野の実学的発展に資すると共に,建築界において指導的かつ実践能力に優れた人材を養成する。

応用分子化学専攻

【博士前期課程】
化学の専門知識を体系的に身につけるとともに,物質の物理化学的性質及び化学反応を分子論に基づいて理解し,グリーンケミストリーを基礎とした機能性材料の創出,化学プロセス及び化学計測システムの開発に携わることのできる研究者・技術者を養成する。また,化学及びその関連領域における諸問題の解決に積極的に取り組み,産業界等で活躍することのできる上級化学技術者として必要な社会性・国際性を養う。 
【博士後期課程】
化学及びその関連分野に関する広範かつ高度な学識を備え,精密合成,化学計測などの先端技術を駆使して,研究を自立して論理的に行うことのできる第一線の化学研究者を養成する。また,新しい機能性材料や化学技術の開発を国際的視野から先導的に推進する能力,問題解決のための優れた計画・設計能力,そして化学技術が社会や地球環境に及ぼす影響を判断できる高い倫理観を身につける。

マネジメント工学専攻

【博士前期課程】
高品質の製品やサービスを効率よく生産・提供する方法を研究し,開発から生産,流通,廃棄に至る一貫した管理技術を修得させる。また品質や生産の管理だけでなく,組織の意思決定のプロセスにおける最適化や情報獲得の技術も教育する。企業や組織,社会システムや地球環境も含め,人が関わるあらゆるシステムを最適にマネージするための技術を研究・教育し,新しい産業社会に対応できる管理能力を備えた技術者を養成する。          
【博士後期課程】
物及びサービスの企画・開発から生産,流通,廃棄に至る一貫したプロセスを最適化する方法,さらにこの最適化を可能にするための組織の構造と運用技術を研究・教育する。最適化の観点は,それらの過程及び結果から人間の受ける精神的・肉体的ストレスが低く,地球環境の持続可能性が高いことである。多様な価値観を調和させ,プロセスの最適化を達成するための問題発見・問題解決ができる自立した研究者・教育者を養成する。

数理情報工学専攻

【博士前期課程】
情報化時代に適応する数理情報工学の先進的教育・研究を通して,様々な問題に共通する数理的な構造を解明し,さらに問題解決のための数理的な手法と情報工学の活用について学ぶ。これによって,情報化社会における生産に関連したあらゆる場面で,高度に進化したシステムを扱うことのできる新しいタイプの実践的な能力を備えた技術者,教育者を養成する。 
【博士後期課程】
情報化時代に適応する数理情報工学の先進的教育・研究を通して,現代社会における高度で困難な問題の数理的な構造を解明し,情報工学を活用した数理的な手法を開発する。そのために,数理工学と情報工学を活用して,情報化社会における生産に関連したあらゆる場面で,高度に進化したシステムを扱い,問題を解決することができる新しいタイプの創造的な技術者,研究者,教育者を養成する。
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