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数理情報工学科

各種の情報処理技術を理論・実務の両面から学び、情報化社会に対応できる人材を育てます。 各種の情報処理技術を理論・実務の両面から学び、情報化社会に対応できる人材を育てます。

数理情報工学科紹介

数理情報工学科概要

未来の工学を支える
理論と実務

数理情報工学とは、数理工学、情報工学、メディアデザイン工学といったさまざまな「情報」を扱う学問です。技術革新の早い情報化社会の中にあって、本学科では、新たな技術を開発する実践的能力と情報技術開発(特にソフトウェア)能力を修得した、情報処理技術者を育成します。

基礎から学び
実践力を高める段階的カリキュラム

本学科では、基礎力と問題解決能力の養成を重視した三つのコースを設置。専門性の異なる二つのコースと、JABEE認定コースである「コンピュータサイエンスコース」ですが、どのコースでも情報工学(コンピュータソフトウェア)の基礎理論から実践的な側面までを段階的に学ぶことができます。

多様な業界から
求められる人材に

卒業生の進路は情報通信関連各社を中心に、電機・自動車メーカーなど、専門職での就職が多い状況です。情報系技術者へのニーズは異業種の企業でも高まってきており、多様な業界への就職が可能です。また本学科では数学と情報の教育職員免許も取得できます。

20世紀がモノの氾濫の時代であったとすると、21世紀は氾濫する情報にどのように対処すべきか、ものづくりが原点であった工学にもこれが要請されています。情報に関連する技術(Information Technology、IT)に寄せられる期待の大きさは当然というべきでしょう。モノづくりによる高度成長時代に代わるものとして、今後に何かを期待するとしたら、ITが今やその最たるものの一つであることは間違いありません。

情報処理技術者の育成

当学科では、この技術革新の早い情報化社会の中核で活躍できる情報処理技術者の育成を目指し、実践力とともに基礎力と問題解決能力の養成を重視した三つのコースを設置しています。どのコースでも情報工学(コンピュータソフトウェア)の基礎理論から実践的な側面までを学ぶことができます。

3つのコース

コンピュータサイエンスコースはこの情報工学に焦点を絞った少人数の習熟達成度重視の教育を特徴とし、シミュレーション・データサイエンスコースでは周辺学際領域をも視野に入れた広範な教育が用意されています。メディアデザインコースでは「魅力的な表現で、役に立つ情報を、必要とする人に提供する」ための情報の分析・処理・表現の全般に関するデザイン技術の習得ができます。人材を募り新時代の教育体系による新時代の技術者を育成したい――これは当学科の願望であり、また、21世紀に追うべき責務と考えています。

選べるコース

シミュレーション・データサイエンスコース

自然・社会現象、携帯電話や情報ネットワークなどさまざまなシステムの数理モデル化やデータ解析、シミュレーション技術などが学べます。
また、プログラミングの演習から人工知能(AI)までを含んだ情報工学の基礎能力も身につけることができます。

卒業後の進路

自動車、電機等製造業での研究開発部門、IT関連企業のソフトウェア開発部門や中学・高校の数学などの教員として活躍します。

メディアデザインコース

従来までの「情報の解析・処理」の技術ではなく、「情報を魅力的に表現する」技術を中心に学びます。どのメディアを用いてどのように表現すれば、情報を必要とする人にわかりやすく、効果的に伝えられるのかといった、深い視点で考えられる技術者を育成します。具体的には、CG、Web、画像処理、コンピュータゲーム等の技術が学べます。

卒業後の進路

ゲーム、インターネットサービス、劇場の空間演出、システム開発等をはじめとする、ITに関わるクリエイティブで多様な分野に活躍の場は広がっています。

コンピュータサイエンスコース

このコースでは、情報工学分野に焦点を絞り、ソフトウェア開発といった実践的側面を兼ね備えたコンピュータサイエンスの教育を目的としています。特にインターネットやマルチメディア、知的情報処理といったソフトウェアの技術を修得することができます。

卒業後の進路

電機メーカーや情報通信関連企業のソフトウェア開発部門、半導体設計、金融機関のシステム開発部門などで活躍します。

在学生からのメッセージ

Webに関する知識を身に付ける Webに関する知識を 身に付ける

数理情報工学科 メディアデザインコース

坪村 佳奈(大阪府出身)

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就職・資格について

目指す資格

  • 教職員免許(情報・数学)
  • 情報処理技術者(ITパスポート試験・基本情報技術者・応用情報技術者)
  • CGエンジニア検定
  • CGクリエーター検定
  • Webデザイナー検定
  • 画像処理エンジニア検定
  • 計算力学技術者
  • 統計検定(2級)
  • 人工知能検定(G検定・E資格)

取得できる資格

  • 中学校教諭免許状【数学】(1種/教職課程を履修)
  • 高等学校教諭免許状【数学】(1種/教職課程を履修)
  • 高等学校教諭免許状【情報】(1種/教職課程を履修)

就職業種

令和3年度分類別就職状況(令和4年3月31日現在)
  1. 情報通信業 50.8%
  2. サービス業 18.9%
  3. 製造業 8.3%
  4. 進学 8.3%
  5. 卸・小売業 6.1%
  6. 教育・学習支援業 3.0%
  1. 建設業 2.3%
  2. 公務 1.5%
  3. 運輸業 0.8%

おもな就職先

Sky(株)/(株)ニコン/ダイキン工業(株)/凸版印刷(株)/東日本旅客鉄道(株)/三菱自動車工業(株)/(株)寺岡精工/(株)CIJ/(株)USEN-NEXT HOLDINGS/(株)JR東日本情報システム/エクシオグループ(株)/イオンリテール(株)/六ヶ所村役場/流山市消防本部/千葉県教育委員会

教育研究上の目的・ポリシー

学科における人材の養成
その他の教育研究上の目的

IT(情報技術)並びにICT(情報通信技術)が、既存の生産活動並びにビジネスの仕組みを大きく変えるエンジンであるという認識に立ち、インターネットの活用法、各種プログラミング技法、ソフトウェア構築法などの情報処理能力、並びにシステム工学・数理工学に裏付けられた問題発見・解決能力を習得した人材を養成する。

ディプロマポリシー
(学位授与の方針)

生産工学部数理情報工学科は 、日本大学教育憲章 、生産工学部の教育目標並びに学科の教育研究上の目的に基づいた教育課程により 、以下の項目を修得している者に学士(工学)の学位を授与する。

  • 豊かな教養と自然科学・社会科学に関する基礎知識に基づき 、数理情報工学分野に関わる技術者としての倫理観を高めることができる。
  • 国際的視点から 、数理情報工学の観点に基づいて必要な情報を収集・分析し 、自らの考えを説明することができる。
  • 数理情報工学を体系的に理解して得られる情報に基づき 、論理的な思考・批判的な思考をすることができる。
  • 生産工学及び数理情報工学に関する視点から 、新たな問題を発見し 、解決策をデザインすることができる。
  • 生産工学の視点から 、適切な目標と手段を見定め 、新たなことにも挑戦し 、やり抜くことができる。
  • 多様な考えを受入れ 、適切な手段で自らの考えを伝えて相互に理解することができる。
  • チームの一員として目的・目標を他者と共有し 、達成に向けて働きかけながら 、協働することができる。
  • 経験を主観的・客観的に振り返り 、気付きを学びに変えて継続的に自己を高めることができる。

カリキュラム・ポリシー
(教育課程の編成・実施の方針)

生産工学部数理情報工学科(学士(工学))では 、日本大学教育憲章(以下 、「憲章」という)を基に 、専門分野を加味した卒業の認定に関する方針として示された8つの能力(コンピテンシー)を養成するために教育課程を編成し実施する。
全学共通教育科目 、教養基盤科目 、生産工学系科目は 、本学部の育成する人材像である【経営がわかる技術者】の素養を培うための授業科目を系統的に配置する。特に 、全学共通教育科目と生産工学系科目においては 、社会人基礎力や社会的課題に対する解決能力を高めるために 、「自主創造の基礎」 、「生産工学の基礎」 、「プロジェクト演習」 、「データサイエンス」 、「生産実習」(インターンシップ) 、「キャリアデザイン」 、「キャリアデザイン演習」 、「技術者倫理」 、「経営管理」を必修科目として配置する。
『シミュレーション・データサイエンスコース』・『メディアデザインコース』においては 、将来の就職先並びに専門性を考慮し 、必要とされる知識・技能及び態度を修得するための専門教育科目を体系的に配置する。
『コンピュータサイエンスコース』においては 、日本技術者教育認定機構(JABEE)による認定基準に基づいた知識・技能及び態度を修得するための科目を配置する。特に 、国際的に通用する情報技術者に必要なエンジニアリング・デザイン能力を育成するための科目として 、「ソフトウェア構築及び演習」 、「プロジェクト演習」を必修科目として配置する。
ディプロマ・ポリシーとの相互関係並びに評価方法に関しては 、以下に示す。

  • 教養・知識・社会性を培い 、数理情報工学分野に関わる技術者として倫理的に判断する能力を育成するために 、教養基盤科目・生産工学系科目等を編成する。
    上記の能力は 、筆記による論述・客観試験 、口頭試験 、演習 、課題及びレポート等を用いて測定し 、各科目の達成目標と成績評価方法(評価基準)に基づいて到達度を評価する。
  • 国際的視点から数理情報工学の観点に基づいて必要な情報を収集・分析し 、自らの考えを効果的に説明する能力を育成するために 、教養基盤科目・生産工学系科目等を編成する。
    上記の能力は 、筆記による論述・客観試験 、口頭試験 、演習 、課題及びレポート等を用いて測定し 、各科目の達成目標と成績評価方法(評価基準)に基づいて到達度を評価する。
  • 専門知識に基づき 、論理的かつ批判的に思考する能力を育成するために 、数理情報工学に関する専門教育科目等を体系的に編成する。
    上記の能力は 、筆記による論述・客観試験 、口頭試験 、演習 、課題及びレポート等を用いて測定し 、各科目の達成目標と成績評価方法(評価基準)に基づいて到達度を評価する。
  • 新たな問題を発見し 、解決策をデザインする能力を育成するために 、全学共通教育科目・教養基盤科目・生産工学系科目・数理情報工学に関する実技科目等を編成する。
    上記の能力は 、筆記による論述・客観試験 、口頭試験 、演習 、課題及びレポート等を用いて測定し 、各科目の達成目標と成績評価方法(評価基準)に基づいて到達度を評価する。
  • 生産工学の基礎知識と経営管理を含む管理能力に基づき 、新しいことに果敢に挑戦する力を育成するために 、生産実習を中核に据えた生産工学系科目等を編成する。
    上記の能力は 、筆記による論述・客観試験 、口頭試験 、演習 、課題及びレポート等を用いて測定し 、各科目の達成目標と成績評価方法(評価基準)に基づいて到達度を評価する。
  • 多様な考えを受入れ 、違いを明確にしたうえで議論し 、自らの考えを伝える能力を育成するために 、コミュニケーション能力を裏付ける全学共通教育科目・教養基盤科目・実技科目等を編成する。
    上記の能力は 、筆記による論述・客観試験 、口頭試験 、演習 、課題及びレポート等を用いて測定し 、各科目の達成目標と成績評価方法(評価基準)に基づいて到達度を評価する。
  • 新たな課題を解決するために自ら学び 、自らの意思と役割を持って他者と協働する能力を育成するために 、全学共通教育科目・実技科目等を編成する。
    上記の能力は 、筆記による論述・客観試験 、口頭試験 、演習 、課題 、レポート及び貢献度評価等を用いて測定し 、各科目の達成目標と成績評価方法(評価基準)に基づいて到達度を評価する。
  • 自己を知り 、振り返ることで継続的に自己を高める力を育成するために 、全学共通教育科目及び生産工学系科目のキャリア教育に関連する科目等を編成する。
    上記の能力は 、筆記による論述・客観試験 、口頭試験 、演習 、課題及びレポート等を用いて測定し 、各科目の達成目標と成績評価方法(評価基準)に基づいて到達度を評価する。

アドミッション・ポリシー
(入学者受入れ方針)

数理情報工学科では、日本大学教育憲章に則り、自ら学び、自ら考え、自ら道をひらく能力を有し、社会に貢献できる人材を育成します。
このため本学科では、高等学校課程までに修得した知識・教養・倫理観を基に、以下に示す「求める学生像」を理解して意欲的に学修を進めていくことのできる者を求めています。

「求める学生像」

  1. 豊かな知識・教養を身につけて高い倫理観をもって情報化社会に貢献することを目標とし、その目標に向かって自ら継続的に学修する意欲をもつ人。
  2. 問題発見及びその解決のために、必要な情報を数理工学、情報工学、メディアデザイン工学を活用し、収集・分析し、自らの思考力をもって、自らの考えをまとめ、表現しようと努力する人。
  3. グループやチームをとおして自己を高め、さらに挑戦することや振り返ることの必要性を理解した上で、経営や生産管理ができる情報処理技術者になろうとする人。

なお、本学科に入学を志す者は、「求める学生像」を理解して受験していると判断し、入学者選抜では、学力考査等により、4年間の学修に必要な知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性・多様性・協働性を評価します。

教員・研究室紹介

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