ADMISSION

土木工学科:出張模擬授業

本学の教員が高校へ出向いて行う授業(40分~90分)です。高校生が大学での学問や学び方などへの理解を深め、進路選択の参考とすることを目的としています。
本学部の多彩な分野から希望される講義を受講することができます。

出張模擬授業

NO.03001

テーマ 安全・安心な社会を築く計測の世界
資格 教授
氏名 青山 定敬
キーワード 計測、測量、災害監視、通信ネットワーク、リモートセンシング
必要機材等 プロジェクタ(PC接続ケーブル含む)、スクリーン
授業内容 人々が安心して暮らせるために日々行っている計測の実態について授業を行う。
・宇宙から地球を計測する
・災害から暮らしを守るための計測と、その情報公開
・社会基盤構造物(道路、トンネル、橋梁、鉄道、ライフライン等)建設のための計測(=測量)

NO.03002

テーマ 斜面安定問題に関する研究
資格 教授
氏名 秋葉 正一
キーワード 斜面崩壊、斜面の安定、人工生命
必要機材等 プロジェクターを用いた授業を行います。
授業内容 日本は山岳地形であることから、斜面の形成やその地質状態などは私たちの生活空間に大変密接な存在です。この為、降雨や地震によりそれまで保たれていた安定が崩れた場合には、社会的影響は大きく重大な災害発生につながると考えなければなりません。一方で、土木構造物の中でも自然状態の斜面上に造られるものや、人工的に斜面を造らなければならないものがあります。したがって、自然状態の斜面あるいはこれから斜面を伴う土木構造物を造る際には安定解析を実施し、事前に安全性を予測することが必要不可欠です。斜面安定問題に関する解析方法は多くの手法が提案されていますが、実務上は円弧すべりを仮定した解析が利用されています。しかしながら、このすべり面は無限に仮定することができ、その中で最も危険なすべり面を見つけ出さなければなりません。そこで、この本研究では簡易的な斜面安定解析において、最適値探索の効率的手法とされている遺伝的アルゴリズム(GA) を適用したマルチエージェントシステムを用いて、最も危険なすべり面を見つけ出すことを行っています。なお、この手法は他の土木構造物の最適設計にも応用が可能です。

NO.03003

テーマ 浮力と土木構造物(体験型学習)
資格 教授
氏名 小田 晃
キーワード 浮力、アルキメデスの原理、沈埋トンネル、実験
必要機材等 プロジェクター、スクリーン、水
授業内容 浮力とのかかわりが強い土木構造物(沈埋トンネル)の事例を紹介します。
ダムなどの土木構造物を設計する際に考慮しなくてはならない浮力について、簡単な実験を通じて理解を深めていただきます(体験型学習)。なお、実験は3-5名のグループで実施します。また、実験には水を1.5L程度使用します。実験室など水の確保ができる教室が望ましいです。

NO.03004

テーマ モグラになって下水道管の健康診断をしよう!
資格 教授
氏名 佐藤 克己
キーワード 下水道管の維持管理、ストックマネジメント、長寿命化
必要機材等 プロジェクター、スクリーン
授業内容 日本全国の道路に埋まっている下水道管の総延長は、49万㎞にもなっています。つまり、地球12周半です。古くなっているもののほかに、割れていたり、穴が開いている下水道管もかなりあると思われていて、そのままにしておくと、道路陥没の原因になるので、早く見つけなければなりません。
人間が中に入って見ることができない下水道管の壊れている所をどうやって見つけられるかを、モグラの気持ちになって皆さんと勉強しましょう。

NO.03005

テーマ 応力って何だろう?ひずみって何だろう?
資格 教授
氏名 澤野 利章
キーワード 応力、ひずみ、センサー、計測技術
必要機材等 プロジェクター
授業内容 応力って何???
ひずみって何???
大学の土木工学における力学には、とても重要な言葉です。
まず、難しそうな言葉を簡単に解説して、身近なところに存在するこれらを紹介します。
物質の変形を知ることは、その物質が使用されているものの安全性を論ずるうえで非常重要なことの一つです。目に見えない変形の計測方法やその原理についてセンサーを示しながら解説します。さらにこれらの原理を応用した時にどんなことができるのか考えます。

NO.03006

テーマ 地球にやさしい海岸環境の創出
資格 教授
氏名 鷲見 浩一
キーワード 土木技術、自然環境、海岸環境、持続的開発、海洋生物
必要機材等 プロジェクター及びスクリーンを使用
授業内容 自然環境と調和を図った海岸環境を創出するにあたって、環境アセスメントの手法を紹介し、土木工学の貢献による自然環境の維持・修復事例について説明します。
さらに、海洋生物の生息場の安定化に寄与している土木技術についても説明します。

NO.03007

テーマ 汚れた水をきれいにする微生物
資格 教授
氏名 高橋 岩仁
キーワード 下水道の歴史、下水処理、衛生工学
必要機材等 プロジェクター
授業内容 普段何気なく使っている水。汚れた水はどこに運ばれてどのように処理されているか知っていますか。実は地下には下水道管が張り巡らされていて東京23区だけでも下水道管を全部繋げたら東京とシドニーを往復するくらいの長さ(約15700km)になります。汚れた水はこの下水道管を通って下水処理場に運ばれます。下水処理場では汚れた水をきれいにするのですが、その主役は微生物です。
講義では、下水道の歴史、水をきれいにする仕組みを学んでもらい、普段目にすることのない下水道の必要性、大切さについて考えてもらいます。

NO.03008

テーマ 土木構造物と自然災害
資格 教授
氏名 水口 和彦
キーワード 社会基盤施設、自然災害、災害対策
必要機材等 プロジェクター
授業内容 我が国は、世界有数の地震大国であるとともに台風などの自然災害の多い国です。そのため、これら自然災害に対する災害対策への取り組みは市民の安全を守る上でも非常に重要な課題となっています。模擬授業では、土木についての講義を行った後に自然災害に対して現在行われている取り組みになどについて講義を行います。

NO.03009

テーマ リモートセンシングでわかること 〜気象衛星からドローンまで〜
資格 准教授
氏名 朝香 智仁
キーワード 測量学、空間情報工学
必要機材等 プロジェクター
授業内容 天気予報で使われる気象衛星から建設現場で施工管理のために飛行行するドローンまで、どんな画像を観測しているか知っていますか?この授業では、「リモートセンシング」をわかりやすく解説するとともに、リモートセンシングによって得られる画像がどのように社会で利用されているか紹介します。

NO.03010

テーマ 「土木」とは? ~地盤工学の視点から考える~
資格 准教授
氏名 加納 陽輔
キーワード 土木工学、都市防災、地盤工学、液状化
必要機材等 プロジェクター、スクリーン (実験室で実施の場合、体験型学習が可能)
授業内容 この授業では、工学のうち「土木工学」とはどのような専門分野であるか?を理解したうえで、「土木技術者」の仕事と役割について一緒に考えます。さらに、土木技術者の役割のうち、都市防災に焦点をあてて、地盤工学の視点から日本の国土と災害を考え、机上で再現した液状化現象を観察しながら、その対策技術を検討します。

なお、水道や実験台が整備されている理科実験室等で実施する場合は、参加者一人ひとりに再現実験を実施していただき、液状化現象を目の当たりにしながら、原因と対策を互いに議論していただきます。
  • 授業内容は、時間や設備に応じて柔軟に対応させていただきますので、ご遠慮なく、ご要望をお聞かせください。

NO.03011

テーマ 水の中で固まるコンクリートを体験しよう!
資格 准教授
氏名 山口 晋
キーワード コンクリート、建設材料
必要機材等
授業内容 グループに分かれ、水の中で固まるコンクリートを体験し、コンクリートの硬化現象について考察します。
普段の生活に密着し、身近な存在であるコンクリート材料を学びながら、社会基盤を支える「ドボク」について考えます。

NO.03012

テーマ SDGs 14 海の豊かさを守ろう!
資格 准教授
氏名 中村 倫明
キーワード マイクロプラスチック、海洋放射能
必要機材等 プロジェクター スクリーン
授業内容 持続可能な開発目標(SDGs)の期限が迫る中、海洋では様々な環境汚染が続いています。土木工学は安心・安全で豊かな生活を支える学問であり、構造物の建設の他にも防災や環境保全など多くの取り組みを実施する分野です。この講義では、近年の海岸環境問題であるマイクロプラスチックについて、「どこから?、どれほど?誰に影響があるの?」を解明しながら、未来の社会のために今できることを1人1人が考える時間にしたいと思います。そのためには、正しい知識・情報の精査と、新しい技術を用いた新たな展開を異分野の人とのコミュニケーションを図りながら実施していくことが大切です。このように答えのない課題に対して取り組んでいくために、この授業を通じて受動的な勉学に対する取り組みから、能動的な姿勢へ変わることを期待しています。是非一緒に、未来の社会に向けた課題解決を実施していきましょう!

NO.03013

テーマ 土木構造物の維持管理技術
資格 助教
氏名 野口 博之
キーワード 橋梁,維持管理,劣化診断
必要機材等 プロジェクター
授業内容 日本各地に建設された橋梁をはじめとした土木構造物は皆さんの生活を支える上で必要不可欠な施設となっています。しかし,快適な生活をしていく中で供用されている土木構造物の多くは供用開始から50年以上経過しており,様々な部分にひび割れ等の損傷が数多く見受けられ,この損傷を放置したままでは笹子トンネルや和歌山県の水道橋崩落が発生し,皆さんの生活に多大な影響を与えてしまいます。皆さんの生活を守る上で土木構造物の構造的機能をどのように回復させるのか,また,古くなった土木構造物をどのように管理していくかが重要な課題となっています。
本講義では日本の土木構造物の現状から,どのように維持修繕していく必要があるのか,また,どのような維持修繕技術が進められているかを事例を交えて進めていきます。

NO.03014

テーマ 下水道の仕組みと役割
資格 教授
氏名 南山 瑞彦
キーワード 下水道事業、資源有効利用、国際展開
必要機材等 プロジェクター、スクリーン
授業内容 日本の多くの都市では下水道が整備され、日々の暮らしを支えていますが、主に地下施設ということもあり、その役割が見えづらいことと思います。この授業では、都市を浸水から守るとともに、家庭からの汚水を処理し生活環境を守っている下水道の仕組みを解説します。また、水循環、資源循環の観点で下水道が果たしている役割や、発展途上国での水環境問題解決に向けた日本の技術の貢献について紹介します。

NO.03015

テーマ コンクリートの歴史~ローマから現代そして未来へ~
資格 教授
氏名 杉橋 直行
キーワード コンクリート,建設材料,耐久性,施工
必要機材等 PC用プロジェクター、スクリーン
授業内容 2000年程前に建造されたローマのコロッセオ.誰でも一度は目にした事があると思います.今いたるところで目にするコンクリートですが,あのコロッセオにも使われていました.ローマ時代から現代まで使われ続けているコンクリート.これからは宇宙開発にもコンクリートが使えないか研究されています.材料施工の観点からコンクリートの歴史と未来でのコンクリートへの期待を紹介します.